アルティメット エキサイティングファイターズ 外伝6 〜覆面の警護者〜 |
アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝6 〜覆面の警護者〜 〜第3部・第02話 戦艦と戦闘艦4〜 その後も喫茶店でノホホンとし続けた。主婦で警護者のシュームが一番フリーなため、共に 喫茶店業務を続けている。最近のデュリシラは多岐多様の保持スキルが功を奏し、色々な方面 で活躍している。ビアリナも同じで、エリシェ達のブレインを担当する事が多い。意外だった のがヘシュナで、コンピューター関連に直ぐに順応を示しだしたのだ。 今は喫茶店のサーバーブースで人間離れした凄技を披露している。四天王に別途製造して 貰った4対の人工腕部を背中に装着。両腕併せて10本と、まるで阿修羅像のような様相に なっている。それを平然と扱うのだから怖ろしい。 3大宇宙種族の面々は口々に言う。ナツミツキ四天王が製造する代物郡は、彼らの動きを 最大限補佐する画期的なものが多いと。ヘシュナの阿修羅像の様な人工腕部もしかり、多種に 渡る獲物にも反映されている。マンガ・アニメ・ゲームで具現化されている獲物も再現できる のだから怖ろしい。 一番の逸品はパニッシャーだろう。更に改良を加え、20mm機関砲・30mm機関砲・ ロケットランチャー・ミサイルランチャー・レールガンが搭載された。オリジナルよりも若干 大型になったが、火力の方はオリジナルを遥かに超えている。それでいて外装が左右への開閉 により大盾に化けるのだ。攻守共に最強の獲物と言っていい。 最近はバリエーションも揃えだしている。一切の機構を廃し、拳銃やマシンガンなどを配置 するカーゴ的な大盾版。今まで使っていた20mm機関砲とロケットランチャーの大盾版。 発展型は先程述べたそれだ。 重火器を扱うだけに細心の注意が必要だが、ウインドやダークHからもオファーがあると 警察庁長官や警察庁から直々にお墨付きを貰っている。流石に自衛隊への配備は厳しいが、 個人兵装群としては最強の逸材だろう。非合法的も合法的に運用できるのが唯一の救いだな。 ともあれ、全ては世界の安寧のための手段に過ぎない。警護者・大企業連合・躯屡聖堕の力 も全てそこに帰結する。ここを忘れれば連中と同じに至るだろう。目に見える堕落だ。最後は 己自身との対決に至る、正にその通りだろうな。 ふと意識が戻る。目を開けると移動中の最中だった。あれから数週間後、諸々の兵器群が 完成したとの連絡が入る。それを見るために現地に赴く事になった。場所は広島は呉の港だ。 当然獲物群はレプリカ大和シリーズとレプリカ伊400シリーズとなる。 現地へはレプリカフランベルジュでの移動となった。空は苦手だが、飛行戦艦の巡航速度は 本当に穏やかなものである。大空にいるのを忘れさせるような快適さだ。その影響から眠気に 襲われ今に至る。傍らではエリシェとラフィナがおり、色々と雑務を行っていた。 ミスターT「寝ちまってたか・・・。」 エリシェ「お疲れのようですね。」 ミスターT「俺自身が最大の目的となってるから、気が気じゃないわ。できれば誰もいない場所が 一番安心するんだがね。」 ラフィナ「まあ確かに。」 気苦労の点ではエリシェとラフィナには到底及ばない。全世界に展開する大企業連合の総帥 を担っているのだ、相当の心労に襲われていると思う。それをものともしない部分に、女性の 強さを垣間見るしかない。 ラフィナ「思われた部分は意外なほど何とかなるものですよ。むしろ貴方への動向の方が凄まじい ものだと思います。デュリシラ様が仰るには、大企業連合や躯屡聖堕フリーランスを裏で 操る黒幕との事ですし。」 ミスターT「はぁ・・・。」 エリシェ「フフッ、まあまあ。」 デュリシラはこの半年間、凄まじい事を言い続けて来たようだ・・・。それを浸透させられる 彼女の手腕も凄まじい。ちなみにその彼女しても、ナツミAのプログラミング技術には感嘆 せざろう得ないとの事だ。何処まで驚異的な姉妹なのだろうか・・・。 ミスターT「気になったんだが、増産したガンシップはオリジナルサイズと同じか?」 エリシェ「はい。レプリカ大和とレプリカ伊400の規模と同じものです。超側のサイズは逸脱した 様相なので、そう出せるものではありませんし。」 ラフィナ「完全アレンジ側は日本の護衛を担当して頂き、量産型ガンシップで大規模艦隊を編成する 流れです。」 ミスターT「ヤッカミが飛び交いそうな感じだわな。」 紅茶を啜りながら思った。日本は過去の大戦の敗戦国から、軍備力を持つ事を禁止された。 自衛隊群も絶大な戦闘力となるが、それでも最低限のものなのだ。ところが大企業連合がその 制約たる部分を打ち破り、警護者専用ガンシップとしてレプリカ大和とレプリカ伊400を 創生した。目に見える軍事力増産そのものである。 ミスターT「唯一の救いは、警護者専用と位置付けている部分か。」 ラフィナ「ですね。もし警護者専用と位置付けなければ、軍国主義の再来とか揶揄されたのは言う までもありません。しかも建造・・マスターの言葉を拝借すれば創生ですが、その創生 したガンシップは最強の戦艦大和と最強の潜水艦伊400ですし。」 エリシェ「今となっては近代兵器群と比べると、総合戦闘力はありません。しかし問題はその艦船を 創生する部分でしょう。横槍を入れるには十分過ぎるほどの要因ですし。」 ミスターT「何処も彼処も、強大な軍事力を持つと横槍を入れる。それだけ怖ろしい事この上ないと いう証拠だわな。」 先にも述べたが、日本は先の大戦の敗戦国だ。その国が軍事力を創生する部分は、相手から すれば横槍を入れる十分な要因になる。しかし実際にはその軍事力を背景に、他国に侵出する などの愚行は全く以てない。自衛を行う最低限の武装であり、しかも今はそれが必要なのだ。 ミスターT「・・・日本を守ってくれとオファーを出したら、今度はそれで自分でやれとか見返りを 求めだすんだろうな。」 エリシェ「ハワイ事変が正にそれではありませんか。レプリカ大和とレプリカ伊400を持ち出した だけで大騒ぎでしたし。それに当時は2大宇宙種族のテクノロジーに、私達大企業連合の 経済力も奪おうとして来ました。」 ラフィナ「後のカルダオス一族の事変で懲りたとは思いますが、ガードラント一族の事変が今正に 起きていますし。」 ミスターT「はぁ・・・マジで人類を守る意味はあるのかね。」 最近はこの考えばかり脳裏に過ぎる。地球人と言うか、人間自体の業とも言える争う生命。 これが大きな要因になり、この様な火種をそこら彼処にばら撒き続けている。過去にルビナが 語っていたが、地球人を監視しなければならない理由も痛烈に理解できる。 ミスターT「警護者が調停者と裁定者の役割、か。」 エリシェ「力を持つ故に、ですよ。それにヤッカミや横槍を入れるのは一部であり、他の方々は守る べき存在そのものです。そのための大企業連合と躯屡聖堕フリーランスですからね。その 尖兵となっているのが警護者になりますし。」 ミスターT「本来なら日本独自で何とかすべきなのにな。政治が雁字搦めになっているから、実際に 動き出す前には全国は火の海になっているかも知れない。警護者自体が緊急事は独断で 動けるという部分が功を奏している感じだな。まあ諸々の責任問題と言われると、流石 に厳しい部分があるが。」 ラフィナ「そこは国内で多岐多様の親善行動をしている部分を見て貰うしかありません。今後もその 姿勢は示し続けていきますが、難しい所でしょうね。」 ラフィナが語った直後、館内放送で広島は呉に到着した事を告げられた。諸々の雑談を止め、 レプリカフランベルジュを下船する。 後半1へと続く。 |
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