アルティメット エキサイティングファイターズ 外伝6 〜覆面の警護者〜 |
アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝6 〜覆面の警護者〜 〜第2部・第09話 究極の姉妹喧嘩3〜 ミツキ「見つけたわぅー! コイツ等が悪党三昧わぅね!」 ナツミA「それ、悪党一味でしょうに。」 ミツキ「んにゃ、一味だと一流に聞こえちゃうわぅ。三昧なら三流止まりという事になるわぅし。」 ミツキの見事な的を得たボケに周りは大爆笑しだした。実際にそのボケに対しての笑いと、 黒服連中と軍服連中を嘲笑う事も踏まえているのが分かる。それだけ怒髪天を超えている感じ だろう。 黒服2「だ・・・誰だ貴様等は・・・。」 ヘシュア「ヘッ、名乗る程のものじゃねぇ。バカ姉に何度も悪態付いてくれた礼をしに来ただけだ。 覚悟しとけよ阿呆共っ!」 エリシェ「漸く諸悪の根源を突き止められましたからね。今まで陰でコソコソと動き回っているのを 察知するには骨が折れましたが。」 シューム「世の中には、煮ても焼いても食えない奴がいるものよね。最後まで人を信じようとして いたヘシュナちゃんが、どれだけの怒りを抱いていたか・・・思い知らせてあげるわ。」 軍服1「衛兵! 奴等を始末しろ! ここから一歩も外に出すな!」 それぞれの連中が携帯している拳銃を取り出し射撃しだす。当然ながらバリアとシールドの 恩恵が働く俺達には全く以て無害そのものだ。 軍服2「なっ・・・バリアだと?!」 ミュセナ「だから、ヘシュナ様が言ったじゃない。何故にバリアとシールドの恩恵に与れるのか。」 ミュティナ「どうやら貴方達は理解していないようですね。ヘシュナ様が態とバリアとシールドを 出せないようにしていた意味合いを。貴方達に近付くための偽装工作だったのですよ。 それを理解できないようでは、私達のテクノロジーを持つ資格などないっ!」 驚愕する展開になった。普段から非常に温厚でノホホンな感じのミュティナが、ブチ切れ 状態で相手に襲い掛かっていった。手持ちの重火器は腰や肩に装着のまま、相手に思いっ切り 殴り掛かる。当然本気で殴っては即死してしまうのは言うまでもない。相当力をセーブしての 一撃だ。その一発を額に受けた軍服男は白目を向いて気絶する。 ミツキ「ぬっ?! 出遅れたわぅか?! うぉー! 最強のワンコを見せてやるわぅ!」 ヘシュア「貴様等の方こそ、生きて帰れない事を思い知らせてやる!」 シューム「坊や達、掛かってらっしゃいな。撚り潰してあげるわ。」 ナツミYU「磨り潰す方が楽しそうですけど。」 シューム「どっちも楽しそうよねぇ、実行してあげようかしら。」 うわぁ・・・我慢の限界を超えた面々が暴れ出したわ・・・。一応は完全装備で集ったが、 実際の戦闘は肉弾戦を行うようである。確かにこれなら致死率は低く、殴る事で憂さ晴らしも できるという事だ。まあ相手が極悪中の極悪なため、このぐらいは許されるだろう。 隙を見て同室内から逃げようとする連中がいるが、先に先手を打って貰っている。それは ミュセナに一同を転送すると同時に、その場所を完全隔離するように促した。俺達は転送装置 での移動ができるか、連中はここから出る事ができなくなる。 まだ世界中に残党が残っているかも知れないが、これ以上の火種を野放しにするのは非常に 良くない。ここは心を鬼にしてでも徹底駆逐すべきだ。それに連中の先程の言動を伺えば、 相手は地球はおろか宇宙全体にとっても有害となる。絶対に阻止せねばならない。 まあ何だ、現状は怒髪天を超えた仲間達の肉弾戦に為す術がない。前の連中もそうだったの だが、今回も致死率が高い重火器をメインとしている。それらが一切通用しないとなれば、 否が応でも肉弾戦で応じるしかなくなる。まあ格の違いを見せ付けられている感じだが。 仲間達が大暴れしている様を、ヘシュナ達は呆然と見つめていた。多分身内の凄まじい怒り の様相に介入できないのだろう。彼女達も相当な怒りを覚えていたが、俺達が代弁して暴れて いるようなものだ。 俺も介入と思ったが、ここは身内に任せよう。ヘシュナ達と同じく介入するチャンスすら なさそうだ。自然と駆逐するまで一服しながら待ち続けた。 黒服1「ぐぐ・・・何故この様な事に・・・。」 エリシェ「ハッキリ言いましょうか。貴方達がバカな事をしなければ、こうならなかったという事 ですよ。」 今回は今後に火種を残さないよう、連中を完全に縛り上げた。レプリカ大和時での軍服連中 とは異なり、完全悪そのものの連中だ。このぐらいしないと周りの面々が納まらないわな。 ヘシュア「ミュセナ様、全球サーチはどうです?」 ミュセナ「彼らの気質やその悪度をベースに探索中です。時間は掛かりますが、確実に燻り出して みますよ。」 ルビナ「さて、屈強な精鋭揃いがそれ相応の戒めをしてくれますよ。覚悟はよろしいですね?」 後から駆け付けで2大宇宙種族の精鋭中の精鋭が現れる。半分以上が男性陣だが、聞く所に よるとルビナやミュセナに大変お世話になった面々らしい。その忠誠度は語れないぐらいの 堅固さとの事だ。つまり絶対的に信頼できるという事になる。 ミスT「ルビナとミュセナ、虐待的戒めはあまり看過できんが。」 ミュセナ「大丈夫です、そこまで腐ってはいません。ただ二度と悪さができないぐらいの戒めは必要 になりますが。これも私達のテクノロジーの1つで、記憶操作も可能です。悪心部分を 絶対に抱かせないように、その部分を抑制はさせますよ。」 屈強な面々に連行される黒服連中と軍服連中。叩き上げの戦烈の戦士的な風格を出している からか、怖ろしいまでに震え上がっている。地球人が宇宙人を恐怖する部分は、精神的な揺さ 振りを掛けるからだろうな。 ミスT「マインドコントロールねぇ・・・。まあ連中が行おうとしていた事を阻止するなら、その 程度の戒めは黙認か。連中が更生して良い方に進むなら問題ないわな。」 ルビナ「マスターが思われている概念は地球人的解釈ですからね。私達の場合はその悪心で宇宙大に まで火種が飛ぶのを目の当たりにしてきました。全ては総意のため、その為ならどんな悪役 でも担う覚悟です。」 出会った頃のルビナとは大違いの風格を醸し出している。彼女自身は調停者や裁定者という 概念を大変嫌っていたが、今ではその役割を最大限担っていた。彼女達には絶対不動の一念が 据わっている。故にその大役は適任と言えるだろう。またこれはミュセナも同じである。 後半2へと続く。 |
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