アルティメット
エキサイティングファイターズ
外伝8
〜覆面の探索者〜
     アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝8 〜覆面の探索者〜
    〜第2部・第1話 新国家3〜
ミツキ「疲れてないわぅ?」
ミスターT「問題ない。」
    幼子達をそれぞれの母親達に戻し、作戦会議は続く。新大陸の探索は続いており、先発隊と
   後発隊の入れ替わりも行っている。その役割を担っているのがミツキとナツミAだ。
ナツミA「例のペンダント効果で、一睡もしていないと伺いましたが?」
ミスターT「全部終わったら爆睡する。」
ナツミA「アハハッ、後の反動がデカ過ぎますからね。」
   5大宇宙種族が力を宿す各ペンダント。そのうちの1つに、睡眠欲無効化状態の効果がある。
   その効果により、一切眠気が訪れないというものだ。しかし、同効果を切った途端、数日は
   起きれないほどの睡魔に襲われる事になる。
ミツキ「魔法力でも、睡眠欲を欠落させるのは不可能わぅよ。」
ナツミA「宇宙種族のテクノロジー様々よね。」
ミスターT「今は感謝するしかないわ。」
   睡眠欲を無くし、無尽蔵に動けるようにする事。本来なら、絶対に有り得ない様相である。
   しかし、5大宇宙種族がテクノロジーは、それを実現させる事ができる。何でも、イザリア達
   もこの手法を使って異世界惑星を調整したらしい。
ミツキ「最強を題した小説・マンガ・アニメには憧れてましたが、まさか私達がそこに至る事になる
    とは思いませんでしたよ。」
ナツミA「本当よね。魔法や魔物が存在する中世的な世界。それでも、デュネセア一族の三姉妹が
     創生した世界というのが驚きですけど。」
ミスターT「3人の方も、魔法の概念には理解に苦しむとボヤいていたよ。実際には有り得ないもの
      になるし。まだ5大宇宙種族のテクノロジーの方が、理に適っていると言ってる。」
   魔王・大魔王・魔女の三姉妹が言うのだ、本当にそうだと言うしかない。俺達地球人には、
   魔力や魔法の魔の字すら理解できず、使う事すらできないのだから。

ミツキ「もし、各ペンダント効果がなかったら、相当苦戦していたと思いますね。」
ミスターT「こちらに来る前に迎撃をした、ゴブリン軍団でも油断できないしな。デカいモンスも
      いるらしいから、何れ対峙しなくてはならなくなる恐れもある。俺達には太刀打ちすら
      できない相手だろうし。」
ナツミA「現実と非現実、地球での様相でもそれを痛感させられましたが、この異世界では更に痛感
     させられますよ。」
    徐に一服をしだすと、そこから1本ずつ取り上げる2人。そのまま一服しだした。四天王が
   言っていた通り、相当なストレスが溜まっている証拠だろう。
ミツキ「うへぇ・・・不味い・・・。」
ナツミA「アハハッ・・・本当よね・・・。」
ミスターT「お前さん達には合わないわな。」
   ヘビースモーカーではなく、ペーパースモーカーというべきか。喫煙に慣れていないため、
   苦痛の表情を浮かべつつも一服している。だが、その姿は非常に格好いいのだ。身内の女性陣
   の喫煙姿は、何時見ても羨ましいほど美しい。
ナツミA「まあでも、今はやるべき事をし続けなければいけませんからね。3大都市の確立、新国家
     の樹立、相当骨が折れますよ。」
ミツキ「シムシ・・・むぐっ?!」
ナツミA「この雰囲気でよくぞまあ・・・。」
ミツキ「や・・やめろワンコロー!」
ナツミA「誰がワンコロよ。」
ミスターT「はぁ・・・。」
   真面目会話からのボケとツッコミ、本当に脱帽する美丈夫である・・・。だからこそ、心から
   敬愛できるのだ。四天王が心から慕っているのが痛感できる。

    ともあれ、今は新大陸に新たな生活圏を作らねば。3大都市の大移動は、言わば俺達側が
   一方的に押し付けたとも取れる。元の都市以上の場を構築せねば、本当に失礼極まりない。
   ここは、大企業連合の総帥エリシェと総帥補佐ラフィナ、それにトラガンチームの女性陣の力
   を借りるしかない。

    また、レプリカ大和とレプリカ伊400で補佐人員の躯屡聖堕チーム。地球にいる本隊と
   なる彼らからも、新たに異世界へと人員を派遣して貰っている。当然、ほぼ全員がヲタク気質
   なため、喜び勇んで名乗り挙げているという・・・。

    エリシェとラフィナもそうだが、この異世界での戦いは正に水を得た魚そのものだ。絶対に
   存在しないとされる異世界に来れたのだ、大歓喜しない訳がない。

    そして、彼らの気質からして、今の異世界の様相には怒り心頭といった感じだ。地球でも
   各事変を勝ち進んできた手前、その怒りなどは全く同じである。生粋の熱血漢が集まる軍団
   とも言うべきか。本当に素晴らしい盟友達である。



    新大陸へと移住してから約1週間。サバイバル生活さながらの様相だが、どの面々も新たな
   流れに心を躍らせている様子だ。この部分だけは幸いである。

    しかし、新大陸にもダンジョンなどがあるらしく、そこから魔物が現れるらしい。これらは
   イザリア達が創生したものではないため、この異世界に自然と出来上がったものだと思う。
   詳しい事は分からないが、今は考える必要はないだろう。

    喫緊の問題は、生活圏の確保と、何れ必ず起こる王城共との決戦だ。それまでには、何とか
   新たな都市群を作り上げたい。

オルドラ「この配置なら、問題なく領土も維持できると思うが。」
ミスターT「崖伝いは危ないから、少し離れた方が良いと思う。」
    未踏査調査を終えて、新シュリーベルに戻って来た一同。リーダーのオルドラから、現状の
   報告を受ける。新大陸の規模が結構なものなので、探索も相当掛かったらしい。しかし、身内
   には超絶的なスペシャリスト達がいるため、問題なく探索できたとも。
ミスターT「集落から開始し、街へと発展してから、都市にしていく方が良いかもね。あと、要らぬ
      イザコザだけは勘弁願うが。」
ナツミA「そこは大丈夫ですよ、皆さん素晴らしい心構えの方々ですから。」
   言うか否か、凄まじいまでの殺気と闘気を放ちだすナツミA。それに総意は青褪めだした。
   彼女の強さは、生物が必ず訪れる終着点たる、死という概念を彷彿とさせる波動だ。それを
   目の当たりにすれば、誰でもこうなってしまう。
イザリア「恐縮ですが、小父様やお姉様が仰る通り、要らぬイザコザに関しては厳しく対処します。
     ここへ訪れた本来の目的は、総意の宿敵とも言える王城打倒を目指すもの。それに、連中
     と同じ境遇には絶対に至らせません。私の生命を賭けて誓います。」
   彼女の魂の叫びに、一同頷くしかなかった。そう、頷くしか方法がなかった。数万年もの間、
   この異世界惑星で戦い続けて来た覇者の叫びだ。そこに住まう面々は、その有難みを痛烈な
   までに知っている。これは姉イザデラと妹イザネアも全く同じだ。
エリシェ「そう気張らなくても大丈夫ですよ。皆様方は必ず、この新天地で己が使命を発見します。
     そのための大移住計画でしたからね。それに、この規模の大陸であれば、皆様方にも平等
     に恩恵があります。今は厳しいでしょうけど、諦めずに突き進んで下さい。」
ミスターT「そうだな。俺からも心からお願いする。この幼子の笑顔を絶やす事だけは、絶対にさせ
      ないでくれ。」
   一同に深々と頭を下げた。近場にいる幼子達の笑顔こそが、今後の全ての要因となっていく。
   未来への大切な申し子達だ、彼らを絶対に不幸にさせてはならない。

    中半3へと続く。

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