アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝　〜覆面の風来坊〜
　　　　〜暴発・ミスＴ出現２〜
ミスＴ「相変わらず痛々しいよな・・・。」
　　　　全員揃って大風呂に浸かる。その中でリヴュアスとウィレナの胸の傷に目が行き、心が締め
　　　付けられそうになった。同性故に胸に傷がある姿に同調できるのだろう。
リヴュアス「ありがとうございます。でもこれも私の生き様の１つですから。」
ウィレナ「そうだよ。マスターが言ってたじゃん。苦節も己の大切な生き様の１つだって。この傷が
　　　　　あったからこそ今があるんだから。」
ミスＴ「まあなぁ・・・。」
　　　苦節すらも糧として突き進む、俺が周りに口煩く語っている言葉の１つ。今では妻達や娘達の
　　　大きな生き様の１つとなっているようだ。
ミスＴ「しかし・・・俺がリヴュアスとウィレナの胸を見ても何も言わないんだな・・・。」
エシェラ「それは同性ですから。」
リュリア「そうだねぇ。」
シューム「男の君だったら真っ先にヤジを飛ばすわよ。」
ミスＴ「何なんだか・・・。」
　　　身体を念入りに洗ってから入浴した２７人。対して俺はサッとお湯を掛けてから入浴した。
　　　そのため上せそうになり、湯舟の縁に上がり腰を下ろす。それに周りの女性陣は顔を赤くしだ
　　　している。
エリシェ「ちょ・・ちょっと・・マスター・・・。」
トモミ「ま・・前ぐらい隠しましょうよ・・・。」
ミスＴ「・・・今のエシェラ達の会話とは真逆なんだが・・・。」
　　　股を拡げた状態で両膝に両肘をついて余韻に浸る俺。男ならではのワイルドなスタイルだ。
　　　しかし故に下着を身に纏っていないため秘部が丸見えである。それを目の当たりにした女性陣
　　　が大赤面をしていた。対して俺の方は全く恥ずかしさが込み上げて来ない。実に不思議なもの
　　　である。

ミスＴ「野郎の俺だったら大ブーイング間違いなしだが、今の俺なら普通のものじゃないかね。お前
　　　　達と同じ性別だし、気にする事じゃないわな。それに数多くの一夜を過ごしたんだから、
　　　　このぐらいで赤面してちゃ目が当てられんわな。」
ヴェアデュラ「フフッ、お父さんらしいです。恥ずかしさ云々というより、純粋無垢の女性らしさ
　　　　　　　とも取れるのでしょうかね。男性がざっくばらんにラフな出で立ちでいられる部分に
　　　　　　　素直に羨ましさを感じますよ。」
　　　　今もラフな格好で彼女達と対峙する俺に、俺らしいと語り出すヴェアデュラ。彼女も身内の
　　　中で属性が男性に近く、更には俺に一番似ている存在である。故に同調してくれていた。
　　　すると突然湯舟に浸かっていたメアティナとメアティヌが起き上がり、俺の隣にそれぞれ腰を
　　　下ろす。こちらと同じような股を開いた姿をしだした。
メアティナ「本当だ。一切の羞恥心を除くとエラいスッキリできる。」
メアティヌ「親父の言ってる事がよく分かるよ。」
ミスＴ「フフッ、ありがとな。」
　　　俺の姿に続いてメアティナとメアティヌのラフな姿にも大赤面しだす女性陣。双子の母親で
　　　あるメアディルでさえ赤面していた。この部分は双子が野郎の属性を持っている事が痛烈に
　　　理解できた。
ミスＴ「男性も女性も関係ないのかもな。確かに生命を育むという部分では必要な存在だが、それを
　　　　除くと全く平等そのものだ。過去は野郎尊厳で女性軽視だった故に、数々の争いが起こって
　　　　しまっている。真女性の力が発揮されれば、野郎なんざ足元にも及ばない。」
ディルヴェズＬＫ「そうですよね。マスターの性別を卑下する言葉にもなってしまいますが、いざと
　　　　　　　　　言う時は女性の方が真価を発揮しますから。」
ミスＴ「いや、気にしなくていいよ。事実そうなんだから。過去の歴史からして、野郎は破壊という
　　　　業苦しか行っていない。対して女性は誕生と育成を培ってきた。この時点で男がどれだけ
　　　　罪深い生き物か分かったもんじゃないわな。」
メルデュラ「でも一節によると女性ほど業深い生き物はないとの事ですよ。産みの苦しみなどの女性
　　　　　　特有の痛みは、ある意味罪とも言えるとか何とか。」
ミスＴ「それでも女性には心から敬意を表するよ。事実１３人の妻達には心の底から頭を下げたい。
　　　　２６人の娘達を産む切っ掛けは、お前達がいなければ成し得なかったものだから。」
　　　娘達を産む切っ掛けは俺にあるのだろうが、母体となるのは１３人の妻達に他はないだろう。
　　　特に女性化している今なら痛烈に理解できる。秘部から双子が出て来ていたと思うと、とても
　　　じゃないが俺には無理な出産だわ・・・。

ラフィナ「マスターが女性に至ると、ワイルドウーマンそのものですよね。」
ミスＴ「ハハッ、まあそう言えるわな。シュームに近いとも言えるかね。」
シューム「と言うかヴェアちゃんの働く姿に瓜二つよ。」
ヴェアデュラ「そうですよねぇ。」
　　　　生き様が男臭い部分を指摘してくるラフィナ。とは言うもののワイルドウーマンという語句
　　　には当てはまらないが、男勝りの部分は十分当てはまっている。そして今を大いに生き抜く
　　　ヴェアデュラの生き様にソックリであった。
ミスＴ「それでもテメェの生き様は刻み続ける、か。不意の女性化も原点回帰そのものだの。」
エリシェ「原点回帰の一念ではマスターには絶対に敵いません。存在そのものが原点回帰ですから。
　　　　　だからこそ私達も膝を折らずに突き進めるのです。」
ミスＴ「そうだな。」
　　　改めて己らの位置付けを振り返る。今を生きれる事がどれだけ幸せか、それを再確認し合った
　　　俺達。周りの女性陣も力強く頷いている。


ミスＴ「さて、風呂上りの一服に酔い痴れますかね。」
　　　　小時間ほど湯舟に浸かり、後に風呂から上がり大きく背伸びをして身体を解す。その際に
　　　男性時では考えられないほどの胸揺れが発生し、それを目の当たりにした女性陣は顔を赤く
　　　していた。
ミスＴ「・・・豊満な魅惑のボディをご堪能しますか、なんてな。」
　　　そんな彼女達に冗談交じりで女性視点の口説き文句を語る。シューム達の魅惑のボディから
　　　織り成す誘惑のポーズをしながらだ。これに今まで以上の大赤面をする彼女達。同性かつ自分
　　　達以上のプロポーションを持つ俺に為す術がないようにも見えた。
シューム「・・・姿が元に戻ったら・・・啜り取ってあげるから・・・。」
ミスＴ「そ・・それは勘弁してくれ・・・。」
　　　負けじとシュームが反論しだす。俺が元に戻ったら、自分の女性の力を見せると語り出す。
　　　これには直ぐに勘弁してくれと語るしかない。彼女達の本気にはとてもじゃないが敵う術は
　　　ないのだから・・・。


　　　　それぞれ湯舟から上がり身体を流す。一時の裸の付き合いを満喫した俺達は、身体を拭き
　　　着替えを済ませて銭湯を後にした。

　　　　そう言えば以前シュームとメルデュラが夜の営み以外で風呂を共にしたいと語っていた。
　　　それが女性化した俺ではあるが実現できた事に嬉しさを感じずにはいられない。

　　　　彼女達の要望はできる限り叶えてあげたい。それが夫として・父として遅く動き出した俺の
　　　最大限の使命である。


　　　　その後自宅へと戻るが、今夜は全員で寝たいとの事である。何時もはエリシェのマンション
　　　に娘達全員が住んでおり、本店レミセンの２階や３階は妻達が住んでいる。

　　　　今まで空き部屋だった４階が俺の部屋になっており、この流れは今後も続きそうだ。まあ
　　　住む場所を新たに確保しなくて済んだので安上がりなのは確かだが。



リュア「へぇ〜、父さんの部屋はこうなってるんだ〜。」
　　　　最近は自分達の部屋で過ごしているため、殆ど内情を知らない事になる。４階の俺の部屋は
　　　男らしさを強調したレイアウトになっており、あまりにも殺風景すぎた。
ミスＴ「ここには初めて来るのか。」
リュオ「祖母ちゃんがプライバシーは守ろうと言ってるからね。そこは徹底してるんよ。」
ミスＴ「流石は天下一品の躾役だわ。」
　　　シュームの娘達に対する躾度は凄まじいものがある。普段は優しい母親なのだが、この部分は
　　　怖ろしいと娘達の誰もが言っていた。前まではエリシェが凄まじいと言っていたが、最近は
　　　シュームが至っているという。
シューム「ワビサビだけは徹底してるからね。それを守れるなら他は自由にさせてるから。」
エリシェ「シューム様の意見に従えば恐れるものなど何一つありません。」
ミスＴ「そうだなぁ・・・。」
　　　今の家族構成もシュームがいたからこそ成り立つというもの。その彼女に全面的に甘えている
　　　状態だろう。それを感じてか躾の部分の生き様は徹底的に貫いているようである。

シューム「それでも君には頭が上がらないわよ。確かに周りは私が発端となっての今があると言って
　　　　　いるけど、全ては君がいたからこそ成り立ったのだから。」
ディルヴェズＬＫ「そうですよね。マスターあっての私達で娘達全員の存在があるのですから。」
ミスＴ「不思議な流れだよな・・・。」
　　　　会話をしながら衣服を着替えだす俺。女性化が何時終わるか分からないため、今着ている
　　　下着や衣服を普段の私服にした。その場で脱ぎだす俺に周りは慌てて止めに掛かろうとする。
エリシェ「な・・何をしだすのですかっ！」
ミスＴ「な・・何って・・・男物の下着と衣服に着替えるだけだが・・・。」
トモミ「だからと言ってここで着替えなくても・・・。」
ミスＴ「お嬢さん方・・・ここは俺の部屋なんだが・・・。」
　　　周りの応対に呆れつつも素っ裸になり、男物の下着を身に着ける。ショーツからブリーフに
　　　着替えステテコを穿き、ブラジャーからランニングに着替えた。その一部始終を目の当たりに
　　　した身内は、またまた今までにないほどの大赤面をしている。
ミスＴ「野郎の俺だったら大ブーイング間違いなしだろうし、俺の方も恥ずかしくてできないわな。
　　　　でも今はお前達と同じ同性だから全く恥ずかしくないわ。」
シンシア「た・・確かにそうですが・・・。」
ミスＴ「フフッ、姿形が変わっても俺は俺だという事だな。そして俺は女性は似合わないという事
　　　　だろう。改めてそれを認識させられたわ。」
　　　下着を男物にし、パジャマも男物を着込んだ。そして外していた覆面を顔に装着し、普段の
　　　自分に戻した。これで何時女性化が終わり男性に戻っても問題はない。

ミスＴ「何か今日は疲れたわ・・・。悪いけど先に寝るよ。」
ラフィナ「はい、分かりました。」
　　　　ベッドに仰向けで寝っころがる。すると傍らにいたリュアとリュオが抱き付いてきた。その
　　　２人を抱き寄せ胸に抱く。
ミスＴ「今日はリュアとリュオが抱き枕か・・・、いい夢が見れそうだ・・・。」
リュア「ありがと、父ちゃん。」
リュオ「今日はお疲れ様、いい夢見てね。」
　　　俺の顔に両サイドから口づけをしてくるリュアとリュオ。その癒しの厚意が引き金となった
　　　のか、急激に眠気が襲ってきた。そのまま夢の中に旅立っていく。


　　　　妻達や娘達が期待していたのは、夜遅くまでのコミュニケーションだったのだろう。しかし
　　　俺の顔が死に掛けであるという事を見て思い留まってくれたようだ。

　　　　これは女性化が解けたら彼女達に労わねばならないな。その時は本当の俺自身として接して
　　　あげねば・・・。

　　　　両脇にいるリュアとリュオの鼓動が伝わりながら、その日の活動を終えた・・・。



　　　　身体の異変に気づき目が覚める。胸の中ではリュアとリュオが眠っており、その周りでは
　　　妻達や娘達が色々な形で眠っている。

　　　　リュアとリュオを退けて一旦起き上がり台所の方へと向かう。部屋の電気を付けると、身体
　　　の異変が分かった。どうやら女性化が解けて男性へと戻っていたようだ。

　　　　そして物凄く疲労が出始める。慣れない身体で過ごしていたためか、体力と気力がピークに
　　　達していたのだろう。冷蔵庫から缶紅茶を取り出し、徐に啜った。


シューム「元に戻ったようね。」
ミスターＴ「うわっ・・・びっくりさせるなよ・・・。」
シューム「ご・・ごめん・・・。」
　　　　背後から突然シュームの声が聞こえ、飛び上がらんばかりに驚いた。大声は出せない状況
　　　だったから押し留まったが、これが昼間だったら悲鳴を挙げている所である。
ミスターＴ「何か身体中が重いわ・・・。」
シューム「貴方が思っている通り、女性という慣れない状態だったからよ。私も男装をした時も、
　　　　　周りの目線で疲れる時があるから。貴方の女性化はそれ以上の疲労だと思う。」
ミスターＴ「そうだなぁ・・・。」
　　　缶紅茶を飲み終え一服をする。この一服が凄まじく美味い、それだけ女性化が死闘とも言える
　　　ほどのものだったのだろう。

シューム「やっぱり貴方は男性が似合うわよ。」
ミスターＴ「そうだよなぁ・・・。こうやって君を思う存分抱けるしな・・・。」
　　　　一服しながらシュームを胸に抱く。それに驚きながらも身を委ねだす彼女。煙草が当たら
　　　ないようにしながら動くため非常に気を配ってしまう。すると口に咥えている煙草を取り、
　　　灰皿へ入れ火を消すシューム。
シューム「異性を労う時は一服は止めなさいね。」
ミスターＴ「お・・仰る通りにします・・・。」
　　　躾の強者という表情で俺を見つめる彼女。凄みのあるその顔には、娘達が素直に従うとしか
　　　思えないほどのものだ。
シューム「・・・やっぱり貴方は男が似合う・・・。大きな胸・・・思う存分甘えられる・・・。
　　　　　妹達や娘達が心から慕うその一念、本当に理解できます・・・。」
ミスターＴ「ありがとう。」
シューム「みんな貴方が大好きなのですよ。」
　　　ソッと口づけをしてくるシューム。唇を軽く重ねるものだが、そこに込められた思いは果て
　　　しなく一途。心の篭った一念が伝わってくる。

ミスターＴ「まだまだ頑張らないとな。」
シューム「フフッ、そうこなくっちゃね。」
　　　　シュームを抱きしめながらゆっくりと寝室へと戻る。すると部屋の中では妻達や娘達全員が
　　　起きており、俺とシュームの姿をニヤケ顔で見つめていた。
ミスターＴ「何だ、みんな起きてたのか・・・。」
シューム「貴方がリュアちゃんとリュオちゃんを抱いて寝た後、直ぐに身体に異変があったのよ。
　　　　　女性から男性へと戻ったのには驚いたけどね。」
ミスターＴ「となると俺が寝たのはホンの一瞬だったのか・・・。」
エシェラ「そうですね、数十分ぐらいだったと思います。」
　　　瞳を閉じてから男性へと戻ったのは数分の出来事だったようだが、俺の中では数時間が経過
　　　していたように感じられた。俺が起き上がった時は周りは寝たフリをしていたようである。
リュア「父ちゃんの巨乳が無くなっていったのには驚いたぁ〜。」
リュオ「それで身体が大きくなっていったしのぉ〜。」
ミスターＴ「・・・胸を触っていたんじゃないだろうな・・・。」
　　　俺の発言にギクリと驚くリュアとリュオ。これは間違いない。女性化が解けて男性へと戻って
　　　いく過程に、その時の俺の巨乳に触っていたのだろう。何ともまあ・・・。

　　　　すると傍らにいるシュームが俺の両手を掴み、何と自分の両乳房に触れさせてきたのだ。
　　　これには今度は俺の方がギクリと驚くしかない。
シューム「名残惜しそうなら、私の胸でも触ってなさい。」
リヴュアス「ああっ、姉さんずるいですっ！」
メルデュラ「胸なら私達のもありますよぉ〜。」
　　　更にはリヴュアスとメルデュラが近づき、俺の身体に自慢の豊満なボディを押し付けてくる。
　　　俺が男性に戻ったのをいい事に、自分達の身体を惜しみなくぶつけてきだした。
リュア「にゃはは、そうじゃなきゃ父ちゃんじゃないのぉ〜。」
リュオ「女は私達だけで十分じゃ〜。」
ミスターＴ「何とも・・・。」
　　　他の妻達にも引っ張られ、今までの欲求不満をぶつけてくる。しかし娘達がいる手前、夜の
　　　営みには至らない。言わば身体を通したスキンシップだろう。それに恥ずかしがるどころか
　　　嬉しがっても見せている。何ともまあ・・・。


　　　　女性化に至る事で妻達や娘達の女性という部分を少し理解できた気がした。男性では絶対に
　　　分からないものだろう。

　　　　女性化からの原点回帰、か。その切っ掛けを作ってくれたユキヤＮの発明には素直に喜ぶ
　　　しかない。過去には若かりし頃のシュームとも出逢えたのだから。

　　　　まだまだ頑張らねばならないわ・・・。それを痛感させられた不思議な１日だった・・・。





　　　　執筆を終えて背伸びをする。すると背後にはまたもや妻達や娘達が全員揃っていた。更には
　　　明るかった表が何時の間にか真っ暗になっている。

リュア「私達はこんな変態じゃな〜いっ！」
リュオ「偏見だよぉ〜！」
ミスターＴ「わ・・悪かったって・・・。」
　　　　膨れっ面で俺に当たってくるリュアとリュオ。ネタとしてはこれ程の者はないという逸材な
　　　だけに、上手い具合に利用された事に腹を立てているようだ。
シューム「私も貴方と２人っきりの時じゃなければ・・・、こんな厚意はしません・・・。」
メルデュラ「マスターの女好きには本当に呆れます・・・。」
ミスターＴ「ご・・ごめん・・・。」
　　　小説内での扱いが酷かったと膨れるシュームとメルデュラ。しかし最初から一部始終を見て
　　　いたシンシア・シェラ・シェナの親子はニヤニヤした表情で見つめている。
シンシア「私は大歓迎ですよ。こういった創作物は作り手の想像力が物を言います。マスターが多岐
　　　　　多様な面をお持ちだからこそ描けたというもの。」
シェラ「お父さんの発想力がなければ、お母さんや私達はマンガ家になっていなかったかもね。」
シェナ「この作品がそれを強く物語ってますよ。」
　　　母娘でマンガ家のシンシア・シェラ・シェナ。その３人が俺の描いた小説を大絶賛している。
　　　その興奮度は純粋無垢の一念のようで、それに当てられた周りは素直に認めるしかないようで
　　　あった。特にリュア・リュオ・シューム・メルデュラの４人が一番理解しているようだ。
ウィレナ「皆さんが羨ましいですよ。その言わばネタとなるほど生き様が据わっている。それは即ち
　　　　　皆さんの生き様が輝いている何よりの証拠ですから。」
シューム「そ・・それはそうだけど・・・。」
ディルヴェズＬＫ「素直にお喜びになられてはどうですか。本当に羨ましいですよ。」
　　　ネタとしてピックアップされるのは、その人物が普段から輝いている何よりの証拠だろう。
　　　ウィレナが指摘してくれたのは俺の一念をズバリ言い当てている。またディルヴェズＬＫの
　　　発言からは、自分にはそういった部分がないという事が伺えた。

　　　　そんなディルヴェズＬＫを呼び寄せ膝に座らせる。そのまま彼女の両乳房に優しく触れた。
　　　それに周りの女性陣は大赤面しだす。
ディルヴェズＬＫ「な・・何を突然に・・・。」
ミスターＴ「大丈夫さ。お前さんにもみんなにも、俺を興奮させるほどの身体があるじゃないか。
　　　　　　それにこういった事をしているのも、俺が心から認め愛している何よりの証拠と取って
　　　　　　欲しい。分け隔てない愛情もそうだし、各々の個性が光っての俺達だろう？」
ディルヴェズＬＫ「そ・・そうですね・・・。」
ミスターＴ「みんな心の底から大好きだから心配しなさんな。」
　　　ディルヴェズＬＫの胸を優しく揉むのを止めて、今度は優しく抱きしめてあげた。彼女は他の
　　　女性陣との優劣を気にしてしまう部分があるため、その都度こうやって慰める必要がある。
シューム「フフッ、貴方らしい。ヤキモチを妬いた私がバカみたいね・・・。」
ミスターＴ「それもお前さんの悪く言えば短所の１つだろうが長所の１つだろうに。その感情を直に
　　　　　　曝け出してくれるのは本当に嬉しいよ。俺の事を心から愛してくれている何よりの証拠
　　　　　　だからね。」
シューム「ハハッ、参ったわ・・・。貴方には本当に敵わないわね・・・。」
　　　妻達や娘達の個性を全て受け入れてこその俺だろう。特に今の現状からすれば、これを貫き
　　　通さなければ夫や父親として失格そのものだ。俺を心から好いて信頼してくれているのだ、
　　　それに誠心誠意応じねば話にならないわな。

　　　　俺の女性化を描いた小説からの原点回帰、か。小説でも描いたが、小説内でも現実でも周り
　　　の女性陣の心を少しでも理解できたのだろうな。

　　　　エシェラが言っていた、俺の生き様そのものが原点回帰と。正しくその通りだろう。本当に
　　　不思議なものだ・・・。



　　　　ちなみにこの後の話になるのだが、シンシアが２つの作品をアレンジして外伝として発表
　　　したのだ。それが全く異なる視点からの発想だという事で大絶賛に至ってしまった。

　　　　若かりし頃の出会い、女性化を経て女性を知る。う〜む・・・シンシアこそ本当の猛者と
　　　言えるだろう・・・。

　　　　この手の空想小説は本当に面白いものだわ。今後も描いていってみようかね・・・。その後
　　　のネタにされた身内から何を言われるか怖いが・・・。何とも・・・。

　　　　暴発・ミスＴ出現・終

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