アルティメットエキサイティングファイターズ 〜集いし鋼鉄の勇者達〜
    〜第19話 姉妹対決〜
    各々が陣営を越えて戦いだしてから数十分後、試合内容が確定したユキヤNが一同の注意を
   引く。例の大型モニターに内容を表示し、試合に参加する面々を募りだした。
ユキヤN「えーと、今回の試合は題して姉妹対決です。ユウNやアイNのように双子の方でも全く
     構いません。参加される方を希望します。」
   この場合はタッグマッチと殆ど変わらないだろう。しかし企画したのはユウN達であり、4人
   の顔を立ててユキヤNが取り仕切っている事になる。
リムシェル「姉さん、出てみましょう。」
チャシー「そうね、面白そうですし。」
ミリナ「ミウリス、出てみましょうか。」
ミウリス「はいな。」
   真っ先に名乗りを挙げたのはロスレヴ系列のチャシー・リムシェルと、ミリナ・ミウリスの
   姉妹である。草創期に活躍した姉妹とあって、貫禄は凄まじいものがある。
メイ「姉ちゃん出ようじぇ。」
アシリア「もう、仕方がないわね。」
アキナSI「お祖母さんが出るなら出ようかな。」
アレナ「いいねぇ〜。」
   ロスレヴ系列のアシリア・メイと、リタレヴ系列のアキナSIとアレナが参戦を表明する。
   その他にも同じリタレヴ系列のリンル・ネイラ姉妹と、アキラ・エンリェム姉妹が参戦。
   合計6チームが出揃った。
ミリナ「ユキヤNさん、どのぐらいまで募われるのですか?」
ユキヤN「チーム数によって試合の展開を変更しますので。多ければ多いほど白熱した戦いをお約束
     しますよ。」
   その言葉を聞いた他の姉妹達は、我なればと名乗りを挙げだす。人数的に限界があると思って
   いたらしく、参戦したくとも控え気味でいたようである。

    その後はかなりの人数が名乗りを挙げる。

    デスティレヴ系列からはミラリア・フューリエの姉妹、そしてデオヴュア・ディオシェ。

    今や問題児とも言えるターリュとミュック、使用前使用後であるターリュS・ミュックS。
  
    ターリュS達と大交戦をしたミュリア・トルデュ、その2人の母親のメリアと妹のリルア。

    フュチャレヴ系列からはタルフィアとリムディラの姉妹、ユミナ・アイナの姉妹の2組。

    コネレヴ系列からはユリ・リオ、シンシアR・シェイナの巨女姉妹。

    そしてフリハト系列からはエシェラ・エシェツ、リューア・テュームの2姉妹。

    当然企画を発案したユウNとアイN、ユウMI・アイSの姉妹も参戦である。

    これで合計20チームの姉妹達が参戦を表明した事になった。

    しかし人数が20チームとなると、合計40人が凌ぎを削る事になる。この状態を見て、
   ユキヤNの師匠的存在であるナツミYUが心配しだした。
ナツミYU「ちょっと待ってユキちゃん。20チームもあるけど、どうやって試合をするの?」
ユキヤN「・・・少々多くなり過ぎましたね。ですが・・・折角集って頂いたのを、無にする事は
     したくありません。」
ミスターT「いや、妥協も必要だ。この場合は今までの公の戦いの中で、まだ参戦していないチーム
      を選ぶのがいいだろう。」
    ハンドコンピューターでチームを選び出しているミスターT。本当は全員参戦を希望して
   いる様子だが、ここまで膨れ上がった人数は問題もある。
   また苦肉の策のチーム削りをユキヤNに背負わせるのではなく、ミスターTが進んで背負った
   という事にもなるだろう。
   多岐多様に心配りをするミスターT、それに気付いたユキヤNは脱帽だった。

ミスターT「今まで試合を行っていない面々を踏まえると、候補は9チームとなるかな。これなら
      ハードコアマッチのトルネードタッグ2対2対2で白黒が決着できる。勝ち残った3つ
      のチームでも同試合を行い、それで決着させれば問題はないだろう。」
    メンツを抜粋した内容を語るミスターT。彼が持つハンドコンピューターのデータを、同じ
   ハンドコンピュータを持つユキヤNに転送。その内容を確認してもらった。
ユキヤN「了解です、こちらでいきましょう。」
   直ぐさま抜粋された面々を大型モニターに表示させる。その後の運行はメルアTUに任せて、
   ユキヤNは臨時の運行役を降りた。
メルアTU「えー、ではメンバーを述べます。チャシー様とリムシェル様、ミリナ様とミウリス様。
      アシリア様とメイ様、リンル様とネイラ様。アキラ様とエンリェム様、デオヴュア様と
      ディオシェ様。ユミナ様とアイナ様、タルフィア様とリムディラ様。そしてユリ様と
      リオ様の合計18人9チームです。」
ミスターT「他のチームは申し訳ない。ユキヤNも言っていた通り、本当は選びたかったのが事実。
      しかし除外した面々は恐ろしく強いロジックを搭載するメンバーばかりだ。戦力の差を
      公平にするには、これらパワーバランスの調整も必要だったからな。」
   立候補したが名前を呼ばれなかった他の姉妹達は落胆する。しかし選ばれずに除外された面々
   の詳細なフォローをしだすのも忘れないミスターT。
   確かに除外された姉妹達の大多数は、最強のロジックを搭載した面々が多い。それ以外のペア
   とは確実に戦力差が開きすぎてしまう。
    強すぎる故に除外されるという事実を窺った一同。ただ単に強くあればいいという事柄では
   ないというのが、この人選を見て思った事であろう。

ウィンN「マスター、対戦カードはどうされます?」
ミスターT「これだ、既に決めてあるが。」
    質問するウィンNにサイコロ3つを見せるミスターT。公平なくじ引きという事で、この
   サイコロを用いる回数が多い。しかも既に決めてあるという部分において、こうなると予測
   していたのかのようだ。
   対戦カードを決めた表をメルアTUに手渡し、内容を告知してもらうよう促す。
メルアTU「では対戦表を発表します。第1戦はチャシー様&リムシェル様とアシリア様&メイ様と
      アキラ様&エンリェム様。第2戦がデオヴュア様&ディオシェ様とリンル様&ネイラ様
      とユリ様&リオ様。第3戦はタルフィア様&リムディラ様とミリナ様&ミウリス様と
      ユミナ様&アイナ様です。」
   対戦カードを発表された9チームに緊張感が走る。チャンピオンバトルではないが、それでも
   お互い全力で望もうという現れであろう。
メルアTU「ルールは4戦全てKO・ギブアップが適応されます。リングだけは4戦で異なります。
      第1戦がインサレクション・第2戦がアンフォーギブン・第3戦がノーマーシーです。
      そして最終の第4戦がアルマゲドンとなります。」
   即座に4つのリングが特設される。そこに指定されたチームが徐に向かいだす。初試合になる
   面々は緊張しているが、何度か試合を行っている面々は平然としている。ここが勝敗の分かれ
   目になりそうだ。


左側 予選第1・ハードコアバトル登場+試合動画
中央 予選第2・ハードコアバトル登場+試合動画
右側 予選第3・ハードコアバトル登場+試合動画

    (予選ハードコア・トリプルスレット・トルネードタッグ終了)
    3戦全てが同時に行われ、殆ど同時期に終了する。凶器攻撃が可能となる以上、短時間で
   終わるのは言うまでもない。
   特に9チーム18人全員の戦闘力が均一しており、凄まじい戦いが展開したのである。
メルアTU「結果報告です。第1戦勝利チームは、アキラ様とエンリェム様。第2戦勝利チームは、
      リンル様とネイラ様。第3バトル勝利チームは、タルフィア様とリムディラ様です。」
    勝利した3チームはアピールをするが、残りの本戦を考えると本気とはなれないだろう。
   初戦を終えた面々は、これが試合なのかと驚いてもいるようだ。
   その後足早に最終リングへと向かう3チーム。この試合を制したチームが優勝となるのだ。

    その最中に6人が目にしたのは、異様とも思える作業をしているミスターT。他の面々も
   そちらに気が行っているが、それでもこの本戦を観戦する事に集中した。


本選・ハードコアバトル登場+試合動画

    (本選ハードコア・トリプルスレット・トルネードタッグ終了)
    こちらも凄まじい戦いだった。3チームとも実力が均一なため、前回予選試合と同じく凄ま
   じい戦いが展開された。
   勝者はタルフィアとリムディラのペア。両者ともターシェアの子孫であり、実力は折り紙付き
   であろうか。
ユキヤN「えーと、優勝したといっても贈呈するものはないのであしからず。」
タルフィア「分かってますよ。」
リムディラ「戦える環境こそ、最大の報酬。そうですよねマスター。」
   そう述べつつ、彼女がミスターTの方を見つめる。リムディラが見つめる先には、一心不乱に
   作業を続ける彼の姿があった。
    
    姉妹対決は大喝采で終わったが、一同が気になるのはやはりミスターTの行動だろう。
   恐ろしいまでに作業を進める姿は異様そのものである。
   また覆面から完全には窺い知る事はできないが、どうやら疲れ気味の様子である。それでも
   作業を止めようとしない。

    リタレヴ系列のメルア・ライア・レイスは我武者羅に突き進む彼の姿に、本編での己の行動
   とダブらせる。自分では分からなかったが、おそらくはミスターTと殆ど変わらない行動を
   行っていたのであろうと。

    誰も彼を静止できない。ただその行動に圧倒され、何時終わるか分からない作業を静かに
   見守るしかなかった。

ミスターT「頭痛が酷いな。」
    どのぐらい待ったであろうか。試合すらも行わず、ミスターTの姿を凝視し続ける一同。
   その彼が作業を終えて、呟いた一言に一同呆れ返った。
ミスターT「・・・まさかと思うが、終わるまで待っていたのか?」
   彼の問いに一同静かに頷く。いや、それしか考えられなかったのが正論だろう。
ディルヴェズ「無理し過ぎです、普段と違って顔色が悪いですよ。」
ミスターT「ハハッ、すまないな。」
   申し訳なさそうに詫びるミスターT。しかしやるべき事はただ1つだと言わんばかりに、徐に
   手帳から黒いカードに反映させて新しいキャラクターを創生する。

    続々と出現しだしたメンバーは総勢180人。そうである、短期間で1020人から更なる
   高みの1200人を達成させてしまったのだ。
   更には今まで見た事がないメンバーも登場する。その存在から、裏方の役割を担う者だと直感
   する一同。

    総勢1200人とミスターTも含めて60人のGMがこの場に集った事になる。

ミスターT「もう紹介するほどじゃないが、一応述べておくよ。180人中3人以外は全てアレンジ
      だ。そして30人のメンバー。各陣営から主人公を抜粋し、GMとして誕生させた。
      私も含めて、この場にいるメンバーは1260人となる。まあ60人の役割は運営側、
      本陣の1200人には属さないがね。」
    新しく登場した180人と60人のメンバーを紹介しだすミスターT。60人を省くと、
   177人は全てアレンジキャラクターとなる。使用前使用後のキャラクターが出揃い、より
   一層訳が分からなくなったと思った一同である。
ミスターT「アレンジメンバーは略称な。新たに追加した3人を紹介する。メカノイド系列所属の、
      ウィンNの妹ウィレナ。そしてナツミYUの双子の娘のアサミとアユミだ。」
   ウィンN同様、金髪美女のウィレナ。ナツミYUの娘達アサミ・アユミは、母親譲りの黒髪が
   印象深いだろう。どちらも間に合わせで追加されたといった形に見えるが、メカノイドの陣営
   が少数なだけに、どんな形であれメンバーが追加されるのは嬉しいようである。

ラフィナ「むう・・・姉さんがアレンジされたのなら、私がアレンジされるのかと思ったけど。」
ミスターT「本編ではお前さんの存在はヒロインの基礎となる人物だ。今回は悪いが、エシェラと
      同じくオリジナルという形でキャラを作った。」
ウィン「まあマスターの行動は絶対ですし、ここは諦めなさいな。」
    落ち込むラフィナを慰めるウィン。4人家族の中でラフィナだけがアレンジされていないと
   いう形になる。これはショックを受けるのが当たり前であろう。
ミスターT「ならば性格を全く同じにするか。実際に本編は作られるか不明だが、キャラの基礎は
      この場で作っておけば後が楽だからね。ウィレナはお淑やかな性格だから、ラフィナと
      全く同じ性格にしよう。」
   直ぐさま内部設定を手直しするミスターT。ウィレナは当初はお淑やかな性格らしく、表情も
   それらしい雰囲気を出している。しかし手直しを施された新生ウィレナは、ラフィナとは顔は
   異なるが同じ雰囲気を出し始めた。
ウィレナ「何だかなぁ〜・・・修正されたり色々と・・・。」
ウィンN「それは言わない約束でしょ。」
ウィレナ「フフッ、そうでしたね。」
   色声だけは異なるが、喋り方から仕草までラフィナと全く同じである。キャラクターのベース
   はそのままで、他の部分は全てラフィナを移植した様子である。

ナツミYU「私の娘とは、マスターも面白い事をなされますね。」
    我が子となるアサミとアユミを見つめナツミYUは呆れる。しかし2人の追加により、彼女
   はメルア級の強さを持ったという事になる。
   格闘家であり母親であるナツミYU。時代は違えど、存在感はメルアそのものであろう。
ユキヤN「よろしく、アサミさん・アユミさん。」
アサミ・アユミ「よろしくお願いします。」
   ロスレヴのユキヤ同様、メカノイドのユキヤNも初対面の者にはしっかりと挨拶をする。名前
   のみは誕生と共に強制的に頭に叩き込まれるようで、表向きの自己紹介となるだろう。
ユキヤN「ウィンNとウィレナさんといい勝負ができそうですね。」
ウィンN「それを言うなら、ユウMIちゃんやアイSちゃんもよ。」
ウィレナ「ユウNさんとアイNさんもです。」
   ロスレヴ系列のウィンとラフィナ姉妹と同様、メカノイドのウィンNとウィレナ姉妹は息の
   合った応対をする。幾分かメカノイド側の2人の方がお転婆風の性格が強いだろう。

ミスターT「アレンジメンバーの中で一番印象深いのはダークHだろう。オリジナルのダークの解放
      された形の、ウインドと対を成す聖剣だ。」
ダークH「面白い事になりそうですね。」
    あくまで仮設定ではあるが、本編設定を述べだすミスターT。ウインドと対を成すダークの
   存在は聖剣と魔剣。その魔剣のダークも解放されればもう1本の聖剣となる。
   もちろんデュシアTやエシェムFの活躍があってこそであろう。デュシアTの提言した魔剣と
   いう設定が、ここまで大きな存在となった事に本人は驚いているようだ。
デュシアT「二刀流の剣技を編み出さないと大変ですね。」
ミスターT「ハハッ、そうだな。」
デュシアT「マスター、本編で使われる聖剣はありますか?」
ミスターT「本人達にそれになってもらえばいいだろう。ただし、この場だけだぞ。」
   ミスターTがウインドとダークHに聖剣の姿へなるよう催促する。本編とは掛け離れている
   この場で変身できるのかと思い悩んだ。しかし有言実行が2人の心得、ウインドとダークHは
   徐に聖剣へと変身をする。
    驚いた事に2人は本編通りの変身が可能であった。水色の刀身を持つウインドブレイドが、
   薄紫色の刀身を持つダークブレイドがその場に現れる。2人の美丈夫は美しい大剣へと変身
   したのであった。

    本編と何ら変わらない聖剣を持ち、構えの姿勢をするデュシアT。その大きさは殆ど彼の
   背丈はあり、重量を考えれば二刀流など不可能であろう。
ディルヴェズ「デュシアT君、剣をお借りしていいかな?」
デュシアT「え・・あ、はい。」
   小柄のデュシアTが苦戦する姿を見たフリハト系列のディルヴェズ。彼はデュシアTに聖剣を
   借り出した。本編では流浪の勇剣士という異名を持つディルヴェズ、当然ながら剣技の腕前は
   かなりのもののようだ。
ヴァルラーム「ディルは本編の後半から、剣技よりも魔法を中心とした戦いをするよね。」
ディルヴェズ「そうだね。キャラクターのスキルを考えると、カシス・ルーフェス・アシュヴルの
       方が剣技が上手いかも知れない。」
   腕が落ちたと語りつつも、常人では考えられない程の腕前を披露するディルヴェズ。聖剣の
   保持者であるデュシアTほどの大剣2本を軽々と振り回すのだ。
ディルヴェズ「これは素晴らしい。本編ではどうか分かりませんが、小枝ぐらいの重さしか感じられ
       ません。これならデュシアT君でも問題なく扱えますね。」
   剣を振り回す姿も乱雑ではなく、まるで踊るかの如くに動く。その最中に何やら別の動きを
   する彼だが、その意味はフリハトの面々以外には理解できていなかった。

ディルヴェズ「ありがとうございましたデュシアT君、それにウインド嬢にダークH嬢。」
    動きを終えて聖剣をデュシアTに返すディルヴェズ。その後聖剣2本はそれぞれウインドと
   ダークH本人に戻る。
デュシアT「凄いですよディルヴェズさんっ、今度剣技を教えて下さい!」
ディルヴェズ「ハハッ、構いませんよ。」
   この場でのスキル向上は本編では影響されないであろう。しかしそれを払拭しディルヴェズは
   デュシアTの言葉に応じる。彼らしいとヴァルラームや彼の娘達は思っているようだ。
ウインド「本当に素晴らしい方ですね。剣の扱いを細大もらさず把握し切っていらっしゃいます。」
ダークH「まるで私達がディルヴェズ様と一心同体になったようです。」
   ウインドとダークHもディルヴェズの剣技の素晴らしさを誉め称える。生身の身体で戦う剣士
   などの職業は、言わばレスラーと殆ど変わらないものだろう。
デュシアT「それとディルヴェズさん、先ほどの変な仕草は何なのですか?」
ディルヴェズ「ああ、剣を構えている時にする動作ですね。あれは本編なら魔法を唱えている部分
       ですよ。剣技と魔法を織り交ぜた魔法剣が中心なので。」
ヴァルラーム「剣技というよりは、全ての攻撃に対する行動は魔法の力を上乗せできますよ。」
デュシアT「す・・凄いですね・・・。」
   ただただ呆れるしかないデュシアT。剣などを用いた戦い方をする世界観の彼とディルヴェズ
   だが、魔法という概念は更にそれを引き伸ばす。
   ファンタジー設定が色濃いフリハトだからこそ成し得る荒業であろう。

ターリュS「マスター、ACを出せませんか?」
ミュックS「私達の力も見せてあげたいです。」
    とんでもない事を口にしだすターリュSとミュックS。デュシアT達の本編での行動を目の
   当りにした2人は、どうやら張り合わないと収まらない雰囲気になっているようだ。
   流石にそれはマズいとメルアWとユキヤが止めに入り、何事もなかったの様に振舞いだす。
ミスターT「ハハッ、申し訳ない。ちょっといい気になりすぎたようだ。」
メルアW「お気になさらずにマスター。」
   2人の娘の頭にヘッドロックをするメルアW。参ったと降参するターリュSとミュックS。
   その後ユキヤに場を弁えろと注意され、落ち込む双子であった。

    その2人の意外な行動でミスターTは何かを思い出した様子。デュシアT達とターリュS達
   の行動が、彼の過去の記憶を呼び覚ます。
ミスターT「剣技と魔法とACか。そう言えばアーマード・コア2がリリースされる前に、それに
      相応しい作品がでていたな。」
ユキヤ「あれですか。確かフレームグライドという、中世の騎士を彷彿とさせる作品でしたよね。
    スクワイヤという従者はAC2のディソーダーの現形とも言えます。」
ミスターT「あの作品はなぁ・・・リリースされている機種に問題がある。マスターデータを作り
      たいが、AC以上に格闘センスが要求される。私の実力では少々辛いものだ。」
   流石は本編でACを極める者であるユキヤ。AC関連の情報はしっかりと把握していた。
   また初めてそれを窺い知ったレイヴン達は、別の戦場となる作品に興味を抱いている様子だ。
ミスターT「まあ実現は厳しいだろう。レイヴン達には悪いが、諦めて貰うしかない。」
   興味を抱いても直ぐさま打ち消されるレイヴン達、落胆するのは言うまでもない。まあ彼らは
   そうなると薄々感じ取ってはいたようではあるが。

ミスターT「アレンジメンバーは縁ある者がフォローしてくれ。それよりも新しく追加されたGM達
      を紹介する必要がある。」
    彼の言う通り、一同は新たに追加されたGMに属する面々が気掛かりであった。それぞれの
   陣営から排出された新しいGM達。その紹介を待ってましたと言わんばかりに聞き入った。
ミスターT「GM軍団は第2陣となる。ディルやユキヤがGMとして抜擢されたのなら、他の陣営の
      主人公もGMにせねば釣り合いがないだろう。伝秘ウイブレ・はぐれ旅・メカノイド、
      そして新陣営・流界ベルムカルからキャラを抜粋し、GM軍団を結成した。」
   紹介されたのはディルヴェズTFやユキヤTWなどと同じく、陣営別に主人公とヒロインを
   GMとして抜粋アレンジされた面々だ。

    伝秘ウイブレからは、デュシアTTFとエシェムFTBのヘッドとなるGM。補佐GMには
   ウインドTLとダークHTSである。

    はぐれ旅からは、リュウジNTGとアフィTKのヘッド。補佐にはエリTSとマツミTP。

    メカノイドからは、ユキヤNTPとウィンNTSのヘッドGM。補佐にはユウMITB・
   アイSTW・ユウNTC・アイNTS。

    そして新陣営・流界ベルムカルからは、デュシアETDとエシェムLTLのヘッドGM。
   補佐にリティムSTB・エリヒナDTS・ビアリナTM・セオリアTBの4人。

    更にフリハト系列に補佐GMとしてエシェツTBとエシェラTGが追加され、ロスレヴ系列
   にはリュヴスTSとリヴュアスTGが追加された。

ミスターT「当然ビィルガ陣営にも追加する。ハンニバル・ガルベイン・フィブリス・オルセスの
      4人だ。位置付けとして真の悪役のデュヴリスとレイデンヌ、デュウバDとレイスBの
      補佐役となる。」
    告げられた面々は総勢30人。ミスターTとミスEを真のGMという位置付けにすれば、
   58人のGMとなるだろう。もちろんビィルガ達やデュウバ達・ディルヴェズD達はGMには
   所属せず、役割方のGMと言うべきだろう。
ミスターT「GMに関しては更に追加するかも知れない。まあ告げた以上は実行するがね。何はとも
      あれ、これで2度目の伝説の頂へ登り詰めた事になる。」
   ミスターTは疲れた様子だが、表情は1020人が完成した時以上に充実しているようだ。
   1259人を見つめ、徐に一服をしだす。
ミスターT「・・・改めて認めよう、君達の存在を。そしてようこそアルエキファイタへ。この瞬間
      から、君達は本当の伝説のレスラー達だ。」
   レイヴン達に縁ある言葉を模して述べるミスターT。それにレイヴン達は大喝采で応じた。
   意味は分からない他の陣営所属の面々だが、この場に集えた事は歓喜に変わりはない。
   先方叫び拍手するレイヴン達に続くかのように、他の全員も大喝采で応じるのだった。

    一同を見つめ、深く溜め息を付くミスターT。疲れ切った雰囲気だが、その目線は我が子を
   見守るかのように彼らを見つめていた。

    第20話へと続く。

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