4th 死への階段
4th
死への階段

タロットofナンバー、ガレージ
「やっと着いたか・・・。」
「あ~、終わった終わった。」
「疲れた~、俺はとっとと戻って寝ることにする。」
ナイトがガレージを去る。
「ねぇ、アビス?」
「・・・・何だ。」
ピースがガレージを去ろうとしたアビスを呼び止める。
「何でここに入ったの?」
「貴様には関係ない。」
再びアビスがガレージを去ろうとする。
「別にいいじゃん、何で入ったかぐらい教えなさいよ」
「・・・何度も言わすな、貴様には関係ない。」
「関係ない関係ないって・・・そんなんじゃ友達できないぞ~?」
「それも俺には関係ない、それにお前が知ったとこでどうにかなるものじゃない・・・」
アビスが早足にガレージを去る。
「・・・ちぇ~・・・。」

タロットofナンバー、司令室
ディスティニィがアビスに質問を投げかける。
「アビス・・・敵機を逃がしたそうだな・・・。」
「・・・随分速く情報が回るんだな・・・。」
「・・・まぁ、いい・・・そのうちまた仕事が回ってくるだろう・・・そのときにでも挽回しろ。」
「この組織に尽くす気はない・・・俺はやることがあってここにいるだけだ・・・」
そう言い残しアビスは司令室を出て行った

タロットofナンバー、ガレージ
(・・・しばらくしたら仕事が回ってくるって・・・随分忙しい組織だな。)
サーティーンデスの前に誰かがいる。
「・・・誰だ?」
男は頭にバンダナを巻き、片目を隠していた。
「・・お前がアビスか、俺はカレントリィだ。」
「何してんだよ・・・」
「見りゃ分かるだろ?お前の機体見てんだよ。」
カレントリィはサーティンデスをじっくり見ている。
「・・・・nighteyeをscopeeyeにして・・・」
「?・・・何言ってんだ?」
カレントリィは何かブツブツと呟いている。
「・・・HG/111は・・・」
アビスの言葉を無視し、独り言が続く。
「・・・おい!!」
「ん?何だ?」
アビスの大声でやっとカレントリィが反応する。
「人の機体見ながら何ブツブツ言ってる・・・」
「いや、お前の機体構成があまりにもバランス悪いからな、新機体の構成考えてやってんだよ。」
「・・・悪かったな、だが必要ない。」
「これが俺の考えた結論、お前の新機体。」
「人の話を聞け、必要ない。」
「いいから見ろって。」
カレントリィがアビスに新機体の設計図を渡す。
「・・・」
「な?なかなかのもんだろ?」
「成る程・・・作れるのか?」
「現金な奴だな、俺の腕なら2,3日で出来る。」
アビスから設計図を取り、カレントリィがガレージを去る。
「まぁ、それまでゆっくりしてな。」
「・・・そうさせてもらう。」
そしてアビスもガレージを去る
~投稿者 アビスさん~

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